山形花笠伝承会たから連

山形花笠まつりに向けた練習会の様子

山形花笠伝承会たから連は、「祭りは故郷の宝 仲間はかけがえのない宝」をスローガンに、山形の伝統文化「花笠おどり」の普及継承を通じ、会員が故郷と人を愛する心を育み、自分自身を表現する力を培うことを目的に活動しています。

団体の設立は平成20年。毎年、山形花笠まつりに参加しています。今年もパレード参加に向けて練習会を開催しているとのことで、南部公民館集会室にお邪魔して、代表の新関さんにお話をうかがいました。

新関さんは、直派若柳流師範として、多くの人が気軽に日本舞踊に親しめるよう、平成13年2月から「お稽古塾みやび」を主宰しています。初めは、お稽古塾でのメンバーで花笠まつりに参加していたそうですが、関係者以外の方で参加を希望する方の声に応えるために、この団体「たから連」を作ったそうです。20人ちょっとの参加者で始めた活動が、今では会員が100名程の団体になり、今回の花笠まつりには70人程で参加する予定だそうです。

まずは、子どもたちの練習が始まりました。さっきまで会場中を走りまわっていたのでお疲れかと思いきや、まだまだ元気いっぱいです。
「体を動かすことが好き。楽しい!」と女の子が教えてくれました。

子どもたちの練習を見守っているお母さんたちに、たから連に参加してどうですか?とお聞きすると、「子どもは、学校以外の友達に会えるので、毎週の練習をとても楽しみにしている様子」「学校と練習のメリハリをつけて楽しんでいる様子」「他のママとの交流ができたり、様々な分野の方とのつながりができたりして嬉しい」と話してくださいました。

子どもたちの練習が終わると、ほどなくして、大人たちの練習が始まりました。基本的な所作の確認を大切にしている様子で、音楽とお囃子にのせて綺麗に、そして楽しく踊ることに気をつけて練習されているようでした。

新関さんに、たから連で活動していく上でのやりがいや苦労をお聞きすると、「メンバーが楽しそうに活動しているのを見た時が一番嬉しい。花笠まつり参加の準備や運営費の捻出などの苦労はあるが、とにかく花笠が好きで楽しんでいる。子どもたちは学校以外の友人ができ、大人は異業種の方とつながることもできます。花笠がつないでくれた縁を大切にしたい」と嬉しそうにお話してくださいました。

また、毎年、花笠まつり参加にあたっては、団体、企業、個人の方など多くの方にご協力をいただいている他、会のブログをみて、福島から避難している方で参加されている方もいるそうです。団体としても、今後もつながりを大切にしていかれるとのことでした。


 全員での通し稽古。踊り手の踊りと、お囃子の太鼓のリズムがそろった時の一体感が圧倒的!

「花笠まつりは、国内外に知られる祭りなのに、Tシャツと短パンで踊ったり、踊りの練習もせずに参加したりしている方もいるのは残念。たから連は、多くの方に『あの連に入りたい』と思ってもらえるような『あこがれ』の存在になれるよう、踊りや衣装、演出等、伝統を受け継ぎながら楽しみたいと思っている。『まつり本来の形』を伝えていきたい」と新関さんはお話してくださいました。


花笠まつり2013パレードを終えての写真

6年目の花笠まつり参加を終え、「この祭りが私たちの故郷にあるからこそ、たから連は誕生し多くの仲間と出会うことができた。たから連は、スローガン『祭りはふるさとの宝 仲間はかけがえのない宝』を大切に、これからも山形花笠の伝承・普及活動はもちろんのこと、たくさんの『人とのご縁』を宝に祭りを盛上げ、楽しみ、『山形を笑顔』にしていきたい」と、実行委員のみなさんは改めて思われたそうです。

今後もぜひ「たから連」の活動にご注目ください!

<問い合わせ先>
山形花笠伝承会たから連
実行委員長  新関弥生
携帯電話 : 080-3334-8703 (事務局)
※山形花笠まつり参加の様子は、YouTube動画配信・Facebook山形花笠伝承会たから連ページでご覧いただけます。