NPOぷらっとほーむ
「NPOぷらっとほーむ」は、若年世代の居場所づくりを行っている市民活動団体です。
事務所を今年の5月に山形市江南から緑町へ移転したということで、今年から始めている村山総合支庁からの委託事業について「NPOぷらっとほーむ」の若者活動交流推進員、黄木さんにお話を伺いました。
初めに、緑町のビル内にある事務所の中を案内していただきました。フリースペースとして開放している部屋にはくつろぐことができるソファや自由時間を過ごすための楽器、本などが置いてあり、利用者の方がリラックスできる雰囲気を作り出していました。「場所が変わったことで利用される方も変わったのでしょうか。」と質問したところ、「変わらず遊びに来てくださる人もいらっしゃいますが、新たに利用者として訪れてくださる人もいらっしゃいます」ということでした。
今年から行っている委託事業のひとつが、『まちなかフリースペース事業』です。この事業は、毎週水曜日~土曜日の13時から17時に事務所内のフリースペースを開放し、誰でも無料で自由に訪れることができる場所を提供する、というものです。利用者は年齢、職業などに関係なく集まり、共通する趣味(音楽、マンガ)などについてお茶を飲みながら楽しくお話をしているということでした。フリースペースに通っている利用者を「メンバー」と呼び、スタッフだけではなくメンバーの意見を聞いてイベントを企画するなど、メンバーにも活動の機会をつくっています。
自由な「学びの場づくり」にも取り組んでいます。過去にはドキュメンタリー映画の自主上映会の企画・運営や、テーマごとの学習会。数々のブックガイド制作やワークショップなど、メンバーが文章や言葉で考えを伝える力を培い発表する機会も多く、毎月発行の通信紙もメンバーとともに作っているとのことでした。
また、緑町のビルの付近に一戸建ての古民家を自主事業で借りているとのことで、案内していただきました。中の様子は以前の江南の事務所に似ており、交流会や自主事業イベントの時などに利用しているということでした。
今年から始まった2つ目の委託事業が、『若者の居場所づくり活動支援事業』です。具体的には、「やまがた若者の居場所のまどあかり」という冊子を約3ヶ月に一度、発行しています。冊子で紹介している団体は、山形県内各地域にある、若者支援をするグループ、地域活動に取り組むグループ、アートや文芸、サブカルチャーなど文化的な繋がりで若者が集い活動するグループなど、NPOに限らず、若者の居場所として機能した活動を行っている皆さん。
同じ分野では交流がありますが、地域、分野が違う団体同士の交流を図りたいという思いから直接取材に赴き、作成しています。「この冊子は、山形県内で若者の居場所づくりを行っている団体を紹介することで、異分野同士の団体の情報共有ができるフリーペーパーです。居場所を探している人にも、居場所づくりに取り組んでいる人にも、活用してほしい。継続していくなかで、様々な団体同士を繋げる交流の場をつくっていきたい。」と、今後の意気込みを話していました。
黄木さんは若者の居場所づくり活動支援事業でブログを開設しています。冊子でのインタビューの詳細やイベント情報を随時更新中ということですので、まちなかフリースペース事業と併せて、NPOぷらっとほーむの今後の活動にご注目ください。
NPOぷらっとほーむ
〒990-0041 山形市緑町4丁目10-3 ファートンビル3A
TEL:023-664-2275
ホームページ:http://www11.plala.or.jp/plathome/
若者の居場所づくり支援事業ブログ:http://yamagatamadoakari.blog.fc2.com/