ScratchとKinectプログラミング教室

やまがたメイカーズネットワーク

平成29年8月6日(日)霞城セントラル23階高度情報会議室で、プログラミングの基礎を学び、理解を深めてもらおうと、Scratch(以下スクラッチ)とモーションセンサーKinect(以下キネクト)を組み合わせたプログラミング教室が開催されました。主催したのは、やまがたメイカーズネットワークです。私も、会場にお邪魔してきましたので、様子を紹介します。

今回は、親子を中心に、16名の皆さんが参加しました。講師は、霞城学園高校の齋藤薫さんが務めました。
この講座の最終目標は、学んだことをもとにゲームを制作し、山形市内の高齢者施設に持参し、お年寄りと一緒に楽しむことです。後日、施設を訪問することになっています。「これまで高齢者のためのゲームはありませんでした。今回覚えた知識を活かして、ぜひ誰もやっていないことに自分から挑戦してみましょう!」と齋藤先生から皆さんにお話がありました。

午前中は、「スクラッチ」の使い方を学びました。「スクラッチ」は、マサチューセッツ工科大学で開発された教育用のプログラミング環境で、ブロックを組み立てながら視覚的にわかりやすくプログラミングすることができます。

午後からは、モーションセンサーである「キネクト」を活用する方法を学びました。「キネクト」とは、人の動きを感知するセンサーで、人体の各部位(骨格や関節)の3次元の情報を取得します。今回は、スクラッチと組み合わせ、人の動きを読み取り、画面上のキャラクターに同じ動きをさせます。

まずは、長井工業高校の河村一郎先生が制作した、見本のゲームを体験しました。
画面上のくまを、キネクトで操作し、落ちてくるりんごをキャッチするゲームです。人の動きに合わせてキャラクターが右に左に動きます。子どもたちは、自分と画面のキャラクターが連動する様子を楽しみながら挑戦していました。

その後は、皆自分のパソコンに向かい、ゲーム「ブロックくずし」を制作しました。午前中に教わったことを復習しながら、大人も子どもも短時間にゲームを完成させることができました。あとは参加者がそれぞれ自宅でアレンジして、お年寄りの皆さんと遊べるように準備します。皆さんが制作したゲームでお年寄りの皆さんが元気になってもらえることが楽しみですね。


その他、会場では、代表・大津さんから、やまがたメイカーズネットワークの3Dプリンターで制作した電動義手が紹介されました。この義手は、イクシー株式会社が開発したもので設計データをすべてウェブ上に公開し、世界中の開発者・デザイナーに無償で提供されています。子どもたちは、電動で動く義手と握手をしたり、指相撲をしようとしたり、見たことがない技術に、興味津々な様子でした。

   

やまがたメイカーズネットワークは、教育界・産業界・行政等関係機関の有志が連携し、ものづくりを通じて、やまがたの次代を担う人材を育成することを目的に、平成26年に設立されました。
設立当初から「次代を担う子どもたちに3Dプリンターを贈ろう!」というプロジェクトを行い、県内高校100校に3Dプリンターを贈呈することを目標としています。現在、合計88の高校に贈呈を行い、各高校で様々な活用が始まっているそうです。

やまがたメイカーズネットワークは、今回の講座のような、次世代を担う子どもたちがものづくりの技術に触れ体験する場、学ぶ場を提供しています。講座やイベントの情報があった際、センターでもご案内していきたいと思います。
やまがたメイカーズネットワークの皆さん、取材にご協力いただき、ありがとうございました!

●お問い合わせ先
やまがた メイカーズ ネットワーク(略称:YMN)
〒990-0834 山形市清住町3-6-14涵養塾内
やまがた メイカーズ ネットワーク 事務局
URL http://www.y-makers.net