平成30年5月17日、発達支援研究センター「SUNまち」にて、代表の髙橋信子さん、事務局長の髙橋文子さんをお訪ねし、先ごろ発刊されました15周年記念誌「共に生きよう!支えあって」についてお聞きしてきました。

発達支援研究センターは、心理分野を専門とする代表の髙橋信子さんをはじめ、心理、特別支援教育、福祉の分野に関わった方々が集まり、ひきこもり・不登校や発達障がいなどの悩みを抱えた子どもや若者、その家族に対する支援と居場所づくりを行う任意団体として、民間ならではの方法で自由に支援したいという思いから平成14年に設立されました。平成15年2月にNPO法人を取得し、実家の跡地に「SUNまち」を建設しました。事務所であり利用者の居場所でもある「SUNまち」の各部屋には「雨やどり」や「日だまり」「こかげ」のように「SUN(太陽)」にちなんだ名前が付いています。

設立後、様々な事業を受託、展開し、中でも子供たちの児童発達支援事業を行う「ワクワクひろば」は、開設から昨年で10周年になるということで、15周年の記念誌の中で特集を組んで、修了児へのアンケート結果等も掲載しています。「ワクワクひろば」は、月曜から金曜までは発達障がいの就学前の子どもたちの児童発達支援と、土曜日は小学生にSSTを行う放課後等デイサービスの多機能型施設です。

記念誌には「ワクワクひろば」をはじめ、放課後等デイサービス「ワクワクひろば泉」、就労継続支援B型「きら夢」、障がい児者の「ワクワク相談支援事業所」、ひきこもり・発達障がい等の子ども・若者の居場所「フリースペース雨やどり」、困難を抱える若者支援の県の委託事業「山形県相談支援拠点」、若年無業者の就労支援をする国の認定事業「やまがた若者サポートステーション」、「心理生活相談室」などの関係スタッフの方などから、たくさんのメッセージが寄せられています。記念誌を拝見すると、とても多くの方々を支援していると同時に多くの方々に支えられ続けているのがよくわかります。

発達支援研究センターはミッションに「生涯発達支援」「コラボレーション」「みんなの居場所」を掲げ、行政での支援が届きづらい制度の狭間に取り残されている人にも、民間ならではの柔軟な支援を行うことを目指しているそうです。支援を必要としている人には、どんな人でも一生涯支援が受けられ、そんな方々が集う居場所をつくりたいという志が活動を後押ししています。

団体設立から15年、常に何ができるのかを考え、支援を必要としている方のために、これからももっと事業を充実させたいとのこと。20周年へ向けこれからも変わらず、みんなの居場所であってほしいと思います。

 

■お問い合わせ
認定特定非営利活動法人 発達支援研究センター
(代表 髙橋信子さん)
TEL: 023-623-6222
E-mail: sunmachi@aqua.plala.or.jp
HP: http://www.cdss.jp