「おもちゃ病院」の様子

やまがたおもちゃ病院

平成30年5月20日(日)、「やまがたおもちゃ病院」におじゃましてきました。
「やまがたおもちゃ病院」は、壊れたおもちゃを修理するボランティアグループです。日本おもちゃ病院協会のおもちゃドクター養成講座を終了した『おもちゃドクター』が壊れたおもちゃを無料で診察し、治療(修理)します。(※部品交換が必要な場合、材料費など実費を頂く場合があります)

おもちゃ病院は全国各地で開院しています。山形県では、平成21年に山形県生涯学習文化財団が主催した「おもちゃドクター養成講座」を受講したメンバー約30名が、「やまがたおもちゃ病院」を設立し、継続して活動を行ってきました。
現在は、山形市内、鶴岡市内、米沢市内の県内3か所で定期開院しており、山形市では、毎月第3日曜日10時~14時、「コープしろにし」で開院しています。

私が訪問したのは、10時半頃。山形市の定期開院場所の「コープしろにし」です。すでに8組の親子が治療に訪れており、会場は賑わっていました。この日は、9名の『おもちゃドクター』が診察と治療にあたっていました。


作業机に置かれた、ドライバーや、やすりなどの他、はんだごて、通電チェッカー、電動やすりなどの工具を使いこなし、それぞれのおもちゃの症状に合わせて、治療していました。

来院した方には、始めに簡単なカルテに記入していただきます。おもちゃのメーカー名や使用年数、どのように壊れたのか、どんな症状なのかなども記入し、おもちゃの症状をしっかり把握してから、治療が行われます。

下の写真のおもちゃは、赤ちゃんが遊ぶ“メリー”。数年前に出産のお祝いでいただいた思い出の品だそうです。このたび兄弟が生まれ、また使おうとしたが動かなかったとのこと。お父さんもお子さんも、ドクターが治療する様子を傍で心配そうに見ていました。

代表の原田さんから、活動する上で大切にしていることをお聞きしました。「来院した子どもたちと保護者の皆さんに、おもちゃ修理の様子を見てもらうことを大切にしています。来院した皆さんに、おもちゃの仕組みを知ってもらい、物を大切にする心を持ってもらうために、その場で修理しています。また、家に帰ってまた壊れても保護者の方が修理できるように、ぜひ一緒に見てもらいたいですね」と話してくださいました。

「やまがたおもちゃ病院」では、それぞれのドクターが、自分の仕事や趣味、得意なこと等を活かし、修理の技術などを先輩ドクターに教わりながら、互いに切磋琢磨しながら活動しています。「活動していて嬉しいのは、無事おもちゃが治り、にこにこした顔で帰っていく子どもたちを見ること」とドクターの皆さんが、話してくださいました。
「おもちゃドクター養成講座」は年に数回開催されており、次回は、7月29日、8月5日の2日間、鶴岡市で開催するそうです。興味がある方は「やまがたおもちゃ病院」のウェブサイトをご覧ください。

また、やまがたおもちゃ病院は、下記の日程・場所で、毎月定期開院しています。また、定期開院の他に、子供会行事や各種イベントへ出張して、おもちゃ病院を開院することもできるそうです。壊れてしまったおもちゃを信頼できるドクターの皆さんが丁寧に治療し、仕組みも教わることができます。大切なおもちゃが壊れてしまった方は、ぜひ来院してみてください。

やまがたおもちゃ病院を定期開院しているところ
定期開院は県内3カ所
・第1日曜日 鶴岡市中央児童館    受付時間 13:30~15:30
・第3日曜日 山形市コープしろにし  受付時間 10:00~14:00
・第4日曜日 米沢市すこやかセンター 受付時間 13:30~15:30
※お子さまと一緒にお越しください
〇お問い合わせ先
やまがたおもちゃ病院
TEL:080-1658-3512(代表 原田)
ウェブサイト:https://sites.google.com/site/yamagatatoy/