天童市西沼田遺跡公園 開園10周年記念イベントの様子
NPO法人西沼田サポーターズ・ネットワーク
NPO法人西沼田サポーターズ・ネットワーク(西沼田サポネット)が指定管理者として運営している、天童市西沼田遺跡公園が、開園10周年を迎え、平成30年5月19日(土)、20日(日)、記念イベント「開園10周年感謝デー」が行われました。20日(日)におじゃましてきましたので、その様子をお伝えします。
西沼田遺跡公園は、天童市にある古墳時代の農村集落を復元した遺跡公園です。遺跡内には復元した建物、当時の植生を再現した樹木や河川、水田等があり、古代の風景を楽しむことができます。また、隣接するガイダンス施設内には、資料展示室の他、古代体験やクラフト体験を行う体験学習室があり、子どもも大人も楽しみながら学ぶことができます。
このガイダンス施設ですが、今回10周年を迎えるにあたり、愛称を公募し、全国からたくさんの応募をいただいたとのこと。19日(土)に、決定した愛称がお披露目され、除幕式を行ったそうです。
決定したガイダンス施設の愛称は、「ぬまりん館」。天童市在住の女性が応募した愛称で、毎年秋に西沼田遺跡公園で行われる、「ヌマリンピック」というイベントから発想した名前だそうです。
20日は天候に恵まれ青空が広がる中、たくさんの方が来場し賑わいました。
ぬまりん館前の広場では、「にしぬまた遺跡deマルシェ」と題した出店がありました。手作りのかわいらしい雑貨などのクラフトのお店や、安心な食材にこだわった食べ物のお店などが20店舗が立ち並び、皆さん買い物を楽しんでいました。
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私は実際に見ることができなかったのですが、午前中に公園内の田んぼにて「古代米の田植え」が行われ、7組の親子と西沼田サポネットの会員の皆さんが参加し、一本一本、苗を手植えしたそうです。「古代米の田植え」は開園当初から行われており、小学校入学前の小さな頃から毎年参加している子もいるのだそうです。
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▲当日の古代米の田植えの様子。(写真提供:西沼田サポネット)
ここからは、会場で行われていた、イベントの様子をご紹介します。
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▲10周年記念バージョンの勾玉づくり「はてな?の勾玉」。10周年記念ということで、作った勾玉を、好きな色に染めることができます。
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▲こちらは、子ども向けハーバリウムワークショップのブース。大人気でした。
※ハーバリウム…ドライフラワーやプリザーブドフラワーをオイルが入った瓶に詰めた植物標本
▲屋外では、スポーツ吹矢体験が行われていました。スタッフの方に教わりながら、初心者でもすぐに楽しめます。
スタッフの奥山奈津子さんにお話をうかがうと、「西沼田サポネットの会員は、開園当時は30名ほどでしたが、現在は、100名以上の会員がおり、それぞれ様々な場面で協力してくれています。会員の皆さんの協力があったからこそ、10年間運営してくることができ感謝しています」と話してくださいました。設立当初、この地域の方々が中心だった会員の輪は、市内外に広がり、会員同士が活動を通して知り合い交流を深めているといいます。この日も、運営スタッフとして約30名の会員の方がいきいきと活動していました。
奥山さんは、「最近は、公園としてピクニックや遊びに来てくれる方も増えてきましたが、より多くの人にこの場を知っていただきたいです。まずは、気軽に遊びにきて楽しい時間を過ごしてもらいたいですね。それをきっかけに、歴史にも興味を持ってもらえればと思います」と話してくださいました。西沼田遺跡公園は、歴史に触れる場所としてだけでなく、様々な世代が楽しむことができる地域の居場所としても、多くの方から親しまれていることを感じました。
このたびは、10周年おめでとうございます!取材させていただきありがとうございました。
〇お問い合わせ先
天童市西沼田遺跡公園
(指定管理者 NPO法人西沼田サポーターズ・ネットワーク)
住所:天童市大字矢野目3295
TEL:023-654-7360
ウェブサイト:http://www.nishinumata.or.jp/