NPO法人自然体験活動推進協議会(cone)山形支部
山形らしい体験活動を進めるための「第1回協働プログラム研究会」
~想いをチカラに、チカラを実践に~

平成20年11月22日、高度情報会議室において、『山形らしい体験活動を進めるための「第1回協働プログラム研究会」』が開催されました。
近年、子どもの成長過程の中で体験活動の重要性が認識され始め、農林水産省や文部科学省において様々な施策が展開されています。ここ山形県内でも、学校、地域で、『食』『里山・自然』『国際理解』『保健・福祉』『環境』などをテーマにした多様な体験学習が実施されていますが、プログラム、教育効果や質、教科との連携などの面で、多くの課題があります。これらの課題を参加者が共有化し、子どもたちに「質の高い体験活動」を推進するために専門分野を超え、官民が一緒に学びあう必要性を確認しあうため、この研究会が開催されました。

プログラムは、「子ども・地域の課題と将来を考え、学びあう姿勢を大切にする」という参加型の研究会。山形県内から、広い分野のNPO、山形県の教育、農林、土木の担当者、そして省庁などが参加しました。
県内の市民活動の現状を知る機会、省庁の関連支援策を知る機会にもなり、これらの活動の理解と連携を考え今後の展望を考えるという内容でした。

この研究会を主催したのはNPO法人自然体験活動推進協議会(cone)。「自然体験活動憲章」の精神に基づきながら、自然を舞台とした全ての自然体験活動の促進に寄与していくことを理念としています。
自然体験活動の調査研究や普及・啓発などを通して、子ども、青少年をはじめとする多くの人々の自然体験活動の推進を行ない、あらゆる民間機関、団体と企業および政府・地方公共団体とのパートナーシップの確立を図ることを目的として活動しています。
基調講演では、副代表の佐藤初雄さんが「自然体験活動の地域連携のありかた」という題で、分野や地域を越え、自然体験活動に取り組む人々、機関、団体間の連携の重要性を伝えてくださいました。

近年、社会情勢の変化や高度情報化とともに、子どもたちを取り巻く社会環境はめまぐるしく変化しています。 本来、家庭で行われる親子の対話やしつけ、地域社会で培われるはずの子ども達の様々な体験が減少していることで、自発的行動や社会性、忍耐力、感性の不足等が問題としてあげられています。 
学校、地域社会が持つそれぞれの特色と教育機能を再認識し、子どもの自然体験や生活体験の学習の必要性を強く感じました。すぐれた自然体験学習プログラムを子どもたちに提供し、それにより子どもたちの心が育まれていく、そんな仕組みが実現できればいいと思います。