NPO環境と食農研究会

※平成23年3月23日現在、NPO環境と食農研究会では、リサイクル自転車の販売を行っておりません。ご了承ください。

NPO環境と食農研究会は「環境問題、生産や農業をめぐる問題を重要な鍵と捉え、一人一人が地球に貢献できる事を啓蒙推進し、地球上で支え合い、生かされ合って共生している事を認識し合いながら、美しい地球を次世代に繋げていくこと」を目的として、「やまがたマイ箸クラブの活動」、「アマニ・ヤ・アフリカ山形支部としてフェアトレード商品販売等の活動」、「環境保全に関する商品の企画、販売」「農業6次産業化の研究と事業化の推進」などを行なっています。

 平成22年3月20日土曜日、霞城セントラル西口広場において、「Reサイクリングしませんか?中古自転車の販売」を開催しました。準備した自転車の数は土曜日だけで60台。販売会開始直後から、リサイクル自転車が売れていきました。使われなくなった自転車は、ひとつひとつ磨き上げることにより、新品同様の輝きを取り戻します。価格は市価の半額以下ということで、おサイフにも環境にも優しいといえそうです。購入後は防犯登録もされ、買われた人への安心、安全感にも応えています。お客さんは、きれいに磨かれ、整備された自転車を細かい部分まで見たり、試乗したりして購入されていました。準備した自転車はほぼ完売したそうです。

この事業は、昨年の夏ごろ、酒田市にある環境事業全般に取組む?グリーンシステムと企画。(株)グリーンシステムでは熟練した整備士が、使われなくなった自転車を整備して販売する事業を庄内で展開しており、山形市ではNPO環境と食農研究会が行うことになりました。春から新生活を始められる方たちに利用してもらいたいと、この時期を選んだそうです。「放置された自転車が正規のルートをとって、みなさんの前にリサイクル自転車として現れる、その流れを知ることで、リデュース、リユース、リサイクルの循環型社会を意識するきっかけになればと期待しています」と事務局長の松田さんは話してくださいました。今後は、このイベントを定期的に開催し、「捨てられるもの」が有効活用できることを市民の方に伝えたいそうです。また、他NPOと連携していきたいとのことです。この日は、趣旨に賛同したNPO法人山形自立支援創造事業舎も、玉こんにゃくの販売で参加していました。

大量生産、大量消費による、廃棄型社会の在り方やライフスタイルの見直しにより、物質循環を確保し、資源消費の抑制、環境への負荷低減が図られ、形成されていく「循環型社会」。昨今、そんな社会を市民、NPO、事業者、行政等が連携し推進していくことが求められています。NPOが事業者と連携して行うリデュース、リユース、リサイクルの地域モデルが、今後も多くの市民の方に知られる機会になるといいと思いました。