特定非営利活動法人
         やまがたの木・住環境共生ネットワーク

 「県産材の利活用は、森林整備による環境保全とも密接にかかわり、公益的な活動へ発展させる必要がある」という趣旨で設立。
 山形の森林で育った木を山形の家づくりに活用し、また山形の森に新しい木を育てていくという持続可能な循環を作り出すことで、大きな地域環境保全に繋げていこうと、県産材による家づくりの啓蒙や支援を行なっています。その他、ネットワークを組み、県産材の利用拡大と地場産業の振興へつなげていく活動。木材の適正な流通と活用による、水資源の涵養、県土の保全、地球温暖化の防止。そして山形県における木の文化を子孫に継承させ、発展に寄与すること等など、木と人の住環境共生に関わる様々な活動をしています。

平成22年4月11日の朝早くから、事業目的のひとつである環境保全事業支援として、市民参加の活動を展開しながら木を生かしたまちづくりを推進していこうと、山形市小白川町にある天満神社境内で、周辺の木の手入れ、伐採、下刈りなどが行なわれました。団体の呼びかけで、会員のみなさん、地域の住民の方、企業の方など20名以上のボランティアが参加しました。
 「天童から山形市に通勤しているのですが、国道13号線から見える天満神社の杜が、整備されていないことが気になっていました。誰かがこの神社の杜の環境整備を手伝ってもいいのではと思ったのです」と話すのは発起人である理事の村山さん。広く市民の方へ声がけして開催した活動は初めてということです。


杜にある梅の木にはたくさんの蔓がまきついて、開花を邪魔していました。伸びすぎた高い樹木の剪定に長いハシゴに登り作業したり、太い枝をチェーンソーを使って伐採したりと本格的です。木のプロフェショナルもいるので、作業がどんどん進んでいました。来年はきっと梅の花がきれいに咲くでしょう。
 近所にお住いで参加された方は「家周辺での地域環境整備はしているのだけれど、ここがこんなにまでなっていたとは知りませんでした。きれいにしたら気持ちもすっきりしました」と、天満神社の社務所の方は「以前は、森林や木を学ぶ学生の実習の場で整備されていたのですが、実習もなくなり荒れたままになってしまいました。ですが、こういった団体の方や企業の方、地域の方の力をお借りしきれいに整備してもらい本当にありがたいです」とおっしゃっていました。

今後も市民や地域の人に暮らしと結びついた環境保全活動の参加を呼びかけながら、森林整備の大切さや必要性を伝え、自分たちの活動への理解を広げていきたいそうです。

当日、作業に参加された皆様、大変お疲れさまでした。