秋の植栽日の様子
竜山川「花見ライン」創生プロジェクト
2018年10月13日(土)、14日(日)、山形市滝山地区を流れる竜山川河川敷土手で、竜山川「花見ライン」創生プロジェクトの皆さんによるシバザクラの秋の植栽が行われ、私も14日、お邪魔してきましたので、その様子をご紹介します。
竜山川「花見ライン」創生プロジェクトは、滝山地区小立二丁目や三丁目、平清水などの町内会長を務めた皆さんと東北芸術工科大学の学生、地域住民の有志の皆さんが結成した市民活動団体です。滝山地区の名所である西蔵王の大山桜、岩波の山吹街道に繋がる一大花見ラインを創生し、滝山地区を笑顔と感動の声が溢れる地域にしようと2016年に活動が始まりました。
今年は、山形市コミュニティファンド公開プレゼンテーション補助事業に採択され、“オール世代”=お年寄りから子どもたちまですべての世代が交流する「ミニパーク」づくりを目指す事業を行っています。
13日、14日両日ともに、早朝6時からの活動開始でしたが、親子連れの皆さんやシニア世代など様々な年代の方が参加し、互いに協力しながら植栽を行いました。
シバザクラは、芝のように一面に広がり、小さな桜のような花を咲かせる多年草です。植え付けは、春と秋に行われ、4月~5月にかけて開花します。
この日シバザクラの株で描いたのは、山形市お宝広報大使の「はながたベニちゃん」。これまでの活動経験を活かし、対比させる花の色の選定や株を植える間隔、雑草を刈るタイミングなど、はっきりと形が浮かび上がるよう様々な工夫をしているそうです。
小立大橋の東側に位置するこの植栽場所は、小中学校への通学や会社への通勤、早朝の散歩などで、毎日多くの人が通る場所です。
プロジェクトには活動開始当初から東北芸術工科大学の学生が参加しており、花文字やイラストのデザインを担当しています。建築環境デザイン学科4年生の川田さんにお話をうかがうと、卒業後は以前から志していた造園の仕事に携わることになったそうで、学外でのこの経験は貴重だったことを話してくれました。
また、写真のようなかわいらしい道具も用意されており、子どもたちが手植えや水かけなどの仕事で大活躍する姿に、また、摘んだ木の実や花などでおままごとする姿に、参加者の皆さんにも笑顔が溢れました。
代表の柴田凉男さんは、今回の活動について「小さい子どもたちからその親世代、学生、シニア世代が参加し、今年は目指していた『地域のオール世代』で活動ができました。滝山地区は、人口25,000人のマンモス地区であり、その分課題も大きいと感じます。花を観賞した人にも活動に参加してくれた人にも互いに楽しく過ごしてもらい、地域の皆さんの笑顔の輪を拡げ、健康づくりにも繋げていければと思っています」と話してくださいました。
これまで、地域の皆さんへの説明や資金調達、行政への申請など、様々な困難がある中、一つひとつ解決し地道に活動されてきた経過もお聞きしました。今後も応援してくださる方が増え、来年春の開花時には、より多くの方が憩いの場として訪れ笑顔になるのではと思います!竜山川「花見ライン」創生プロジェクトでは、下記のウェブサイトで随時情報を更新していますので、ぜひご覧ください。
●お問い合わせ先
竜山川「花見ライン」創生プロジェクト
代表 柴田凉男
ウェブサイト:http://samidare.jp/ryuzan/
Eメール:suzuo@spark.to