「私たちのまわりの農業と環境を考えて実践するための親子講座」を開催しました!
特定非営利活動法人 サポート唯
特定非営利活動法人サポート唯は、女性がいきいきと暮らすことが出来る社会と真に豊かな食生活における健康づくりを目指し活動しています。今回は、美しい自然環境やいのちの源である農業を次世代に引き継ぐために、自分で実践できる地産地消と省エネを学ぶことを目的とした「地球を守りいのちをつなぐ活動2~私たちのまわりの農業と環境を考えて実践するための親子講座~」を開催しました。この講座は、山形市コミュニティファンド「JA山形市・緑と子どものエコファンド」補助を受け、実施されました。
市民活動支援センターのスタッフ柴田と中村が、7月15日(日)10時から、サポート唯が開催した講座を取材しました。
当日は朝から雨でしたが、親子合わせて約20名の方が参加しました。
初めに、講座のコーディネーターである金澤和子先生から講座の目的と今日のスケジュールの説明がありました。次に、畑を提供してくださった鈴木伝三郎さんから収穫体験する野菜と紅花の説明がありました。今日収穫するのは、トマトとキュウリと紅花。紅花の収穫は今までしたことがないという子どもたちが多く、わくわくしながら話を聞いていました。
この写真はトマトを収穫している様子です。親子で「いっぱい実ってて、とっても大きいね」と会話しながら収穫をしていました。特に、トマトは市販されているものより大きく熟していたので、驚いていた方も多かったようです。
紅花の収穫は、雨が強い中行われましたが「めったに出来ない体験だから」と言って皆さん積極的に参加していました。収穫した野菜や紅花は後でひとりひとりに配るということで、楽しみにしていました。
収穫の後は、紅花と旬の野菜の勉強と、料理の試食が行われました。まずは、金澤和子先生から山形の紅花の歴史と活用法をお聞きしました。紅花は染物などに使われているということは知っていましたが、食用になるということは知らなったようで、子どもたちはびっくりしていました。
その後に、今が旬の夏野菜の食べ方について安達典子先生からお話がありました。子どもたちに好き嫌いを聞きながらそれぞれの野菜にはどんな栄養があり、摂ることでどんないいことがあるのかを説明しました。そして、食育アドバイザーの鈴木淳子先生から、今日作っていただいた料理の紹介と作り方を教えていただきました。
野菜を使った料理の試食では、ドライトマトや紅花のゼリー、そしてパンケーキ、プチトマトとキュウリの昆布あえなど、子どもたちでも食べやすく工夫をこらした料理が並びました。子どもたちは、初めて食べる紅花料理をおいしそうに食べていました。「特に、寒天やパンケーキが美味しかった」という感想がありました。お母さん達もトマトの料理を食べ、「ぜひ自分の家でもしてみたい」という感想が多かったです。
最後に、一人ずつ感想を発表しました。子どもたちは、「教科書では見たことがあったけど、本物は初めて見た。」「紅花を食べることができることを初めて知った。」と話していて、紅花を身近に感じることができたのではないか、と思いました。参加した保護者の皆さんから、「今まで知らなかったトマトの調理法を家庭でも実践してみよう」という意見がありました。代表の鹿野さんは、「野菜の収穫は家族のコミュニケーションの場にもなります。紅花は山形の花ですが、触れる機会も少ないことから、より子どもたちに実際に触れて知ってほしいという想いで、今回のテーマにしました。9月、12月と講座は続くので、今後も多くの親子の皆さんに参加いただきたいです。」と話されました。
今回取材して、収穫のときに子どもたちが元気で楽しそうに活動に取り組んでいた姿が印象に残りました。このように親子で参加できる機会はあまりないので、地域の方や親子の交流を通して、山形の食文化や農業を子どもたちに引き継ぐ取り組みを継続して欲しいと思いました。
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