今回は、平成31年2月16日(土)9時30分より、山形市東沢コミュニティセンター(マジャーレがんど)を会場に、やまがたヤマネ研究会主催で開催されました「ケモノを食べて&作って学ぶ!?ジビエ×手作りソーセージで「衛生」を学ぼう!」におじゃましたので、その様子をご紹介します。

「やまがたヤマネ研究会」は、山形の動物を通して地域環境の「今」を知ることができる場を多くの方に提供することで、地域の「野生動物力」を高めていくことを目的に、山形に生息する野生哺乳動物の調査と環境教育活動を行っています。この日は、小学生以上の子どもと保護者との親子参加及び一般参加の大人の方々を対象に、ジビエ(野生動物の肉)を使ったソーセージづくりを通じて、野生動物の知識やそのお肉の衛生を学ぶことができるワークショップが開催されました。

はじめに、ジビエに関する知識を深めるための講義があり、お肉になるまでの過程や野生動物を使った料理をする上での注意・対処法を中心に、分かりやすいイラストで説明が行われました。講義を聞いたところ、野生動物のお肉は家畜とすべて同じ衛生基準を設けるのがどうしても難しく、衛生面での安全を完全に確保できていないケースもあるという現状から、なかなかスーパーで目にすることがないのだそうです。ただ、手洗いや身支度を徹底し菌を食材に入れないこと、そして調理する際はお肉を75℃以上でよく加熱することなどの注意をすればジビエをおいしく味わうことができるそうです。そんな野生動物のお肉である「ジビエ」の味を体感してもらおうと行われたのが、今回のイベントです。

ジビエを用いたソーセージづくりでは、手洗いとエプロン・ヘアキャップ・手袋を身に着けて清潔に身支度をした上で調理が行われました。今回のジビエは、島根県産のイノシシ肉を取り寄せたもので、参加者は講義で得たことを意識して衛生面によく気を付けながら、グループ内で協力し調理を進めていました。その中で、特に苦戦していたのが羊腸にお肉をつめる作業です。子どもたちは、繊細な作業に四苦八苦している様子でしたが、焼き上がったジビエのソーセージを、とてもいい表情で味わっていました。ちなみに、私も試食させていただいたところ、ジビエはクセがある食べものというイメージでしたが、想像より臭みはなく、食べやすいお肉でおいしかったです。

 代表の中村さんは、学生時代から野生動物の研究に尽力してきたという経験から、「学術的な幅で活動を続けるのではなく、地域の人々にも山形の生きものの現状を知ってもらい、今後も楽しい体験などを通して、野生動物に興味や関心をもってもらえるようなきっかけづくりを多くの人に提供していきたい。また、その中で、研究とともに企業やレストランなどとも協力しながら、野生動物にかかわる企画を展開していきたい。」とおっしゃっていました。

やまがたヤマネ研究会では、野生動物が好きな方、嫌いな方、興味のあるなしにかかわらず、どんな方々にも、野生動物との共生の観点から、私たちの身近である自然を見つめる機会を提供してくださっています。日頃、野生動物と触れ合う機会は少ないと思うので、楽しいイベントが盛りだくさんな「やまがたヤマネ研究会」の今後の活動をぜひチェックしてみてください。

 

■やまがたヤマネ研究会
代表 中村夢奈 さん
ウェブサイト:https://yamagata-yamane.jimdo.com/
E-mail:yamagata_yamane[@]ybb.ne.jp

(文責:山形大学3年 髙橋楓)