山を学び、山で遊ぶ! 山ガール・山ボーイも集まれ!
葉っぱ塾・安全登山入門編2017

葉っぱ塾

葉っぱ塾は、朝日連峰や長井市葉山を主な活動場所とし、登山ガイドや里山ハイキング、ネイチャーゲーム体験、福島の子どもたちとその家族のための週末保養「森の休日」などの活動を行っている団体です。

その活動のひとつ、「安全登山入門編2017」が5月25日に、山形市緑町の「洗心庵」にて開講されました。山形市で開講するのは今年が3回目となり、以前は長井市で行っていたのですが、山形市のみなさんから開催希望が多かったため、山形市内で開催することになった、とのことです。
この講座について、「これから登山をする人はもちろん、すでに登山経験がある人にも改めて登山の楽しさを知ってほしいと思い8年前から開講しています。また、安全管理について知識を身に着け、登山時の事故を防ぐという目的もあります」、と代表の八木文明さんはお話されました。
安全登山入門編は、実践登山を含めた計7回の連続講座になっています。初めに八木さんの自己紹介と葉っぱ塾の活動紹介があり、その後ワークがありました。
この講座では参加した際にひとつずつ、登山でも使われるロープワークを身につけてほしいということで、今回は「二重8の字(ダブルエイトノット)」と呼ばれる基本的な結び方を皆さんで練習されていました。命綱をカラビナにつなぐときにも使われるようです。配布資料に結び方が書いてありましたが、すぐに慣れた手つきで結ぶ方もいました。
ワークで緊張がほぐれたところで、参加者の自己紹介がありました。今回の講座は山形市だけではなく、新庄市、庄内町、米沢市など県内各地からの参加があり、最も遠いところでは岩手県北上市から参加された方がいました。

 この日は「山登りの体づくり、用具や服装について」というテーマで進みました。前半は登山をすると全身の筋肉を使うため、基礎体力づくりが欠かせない、という話から家でもできるトレーニング方法も教えていただきました。

後半は必要な服装と用具について、実物を見せながら八木さんから説明がありました。最初に手に取ったのは、アンダーウェア。アンダーウェアの素材はいろいろありますが、木綿のものはやめたほうがいい、という八木さん。その理由は、汗の乾きが悪いものは体が冷える原因になるからだそうです。特に山の上では気温が低く、命に関わることもあるため、乾きやすく保温性に優れたものを選ぶように、と参加者にお話していました。

 

その他、ザック(リュックサック)や靴、雨具の説明と続きましたが、参加者の皆さんが特に反応していたのは傘でした。山用の傘は、一般的な折り畳み傘の半分の重さです、というお話を聞き、実際に手に持って比べてみたところ、その軽さに皆さん驚いていました。

 

講座が終わった後も、登山用具を見ながら八木さんに質問する方が多くいました。また、雨具の素材を確認する方や、靴の試し履きをする方もいて、実際に購入する際の参考にしているようでした。
今後の活動について、「県内でも登山のイベントはあるが、今回のような安全管理について学べる講座は少なくなってしまったので、来年度も継続していきたい」と話す八木さん。現在、「葉っぱ塾」では福島の子どもたちのための週末保養でスタッフをしてくださるボランティアを募集中とのことで、子どもたちと一緒に自然体験がしたい、という方はぜひご連絡ください。(※ボランティアについての詳細はこちらのページをご覧ください)

●お問い合わせ先
葉っぱ塾
TEL:090-5230-8819 (八木)
Eメール:happa-fy@dewa.or.jp