「点字プリンターの寄贈を受けて ~東北リレーションシップのスタッフ“気まぐれマニア“が今使いこなしに向けて奮闘しています~」

当センターが2019年度山新放送愛の事業団助成に推薦した東北リレーションシップが点字プリンターの寄贈を受けました。活用している姿を取材させていただく予定でしたが、様々な問題が重なりお伺いすることができていません。残念に思っていたところ、東北リレーションシップのスタッフ“気まぐれマニア”さんが、感謝の気持ちや今後の活動について伝えたいと言っていると、代表の多田さんにお聞きしましたので今回取材に代えていただいた原稿を掲載させていただきたいと思います。

 

 私共の活動に対しまして、公益財団法人山新放送愛の事業団様より、点字プリンターをご寄贈いただきました。
これまで私たちは、障害のある方に対して、地域でいきいきと生活ができるように、社会参加へのきっかけづくりを行なってきました。また、障害のある当事者へのピュアサポートや、ご家族、学生や市民を対象に、見えない、見えにくさを抱える人たちに対する、サポート方法についての研修会を実施してまいりました。

 

視覚障がい者は、社会の中では、情報取得・移動困難者と言われており、社会的な情報量が絶対的に少なく選択の幅も狭いのが現実です。わたしたちは、情報取得ツールとして点字の重要性はまだまだあるのではないかと考え、点字を活用し誰もが同じ情報を取得し共有できるように『点字による情報化』等で情報支援を行う事が必要になってきていると考えています。これまで以上の情報を取得することで様々な選択肢が増え自立の促進・生活の質の向上にもつながっていくと考えています。点字の名刺やコインロッカーの使用料を点字で示していくなど、視覚に障害のある者だからこそ気付きもっとみんなが使いやすい設備を作る手伝いをしていこうと思います。初めての機械の操作でまだ慣れない部分があり、少しずつしか進まないとは思いますが、頑張って、作っていこうと思います。

 

私たちの目標は、障がいの有無にかかわらず、今あるものをさらに使いやすくすることです。一刻も早く実現できるよう頑張ります。また、当事者の方が地域との「つながり」が一層広がるよう、今後も、家族や地域の人たちと、ボランティアなどの協力、行政機関や各支援機関のご協力もいただきながら活動していきたいと思います。
ありがとうございました。