国際ゾンタローズデー(国際女性デー)記念講演会におじゃましてきました!

 

国際ゾンタ山形ゾンタクラブ

 

3月11日(土)ホテルメトロポリタン山形で、国際ゾンタ山形ゾンタクラブが主催した国際ゾンタローズデー(国際女性デー)記念講演会におじゃましてきました。

 

国際ゾンタは奉仕と支援を通して全世界の女性の地位向上のために活動する世界的な社会奉仕団体です。1919年11月8日にアメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローにおいて設立されました。ゾンタとはアメリカインディアンの言葉で「正直で信頼できる」という意味だそうです。

 

山形ゾンタクラブは2007年から活動を始め、「女性が輝いて生きることができる社会」をめざし、女性や子ども達への暴力撲滅「ZONTA SAYS NO!」の活動や、これまでに子ども食堂への支援、小児がん等で長期入院している子どもたちへ絵本や玩具を送るなど『地域に根ざした奉仕活動』を行っています。

 

3月8日は国際女性デーです。1904年にアメリカ、ニューヨークでの婦人参政権を要求したデモを起源とし、1975年に国連が制定しました。女性への差別撤廃と女性の地位向上を訴えるもので、中国、カンボジア、ウズベキスタンなどでは祝日となっているそうです。国際ゾンタはこの日を「国際ゾンタローズデー」とし、より平和で平等な社会を築くために共に行動を起す日としています。

今年のローズデイ記念講演は、「ジェンダー平等な社会を手渡す」―未来世代への責任―というテーマで開催しました。講師は山形県男女共同参画センター「チェリア」館長の伊藤眞知子さんです。

伊藤さんは、東北公益文科大学の名誉教授で、国立女性教育会館事業課研究員、東北公益文科大学教授を経て現在は山形県男女共同参画センター「チェリア」の館長です。山形県男女共同参画審議会会長や鶴岡市男女共同参画推進懇談会会長、酒田市女性活躍推進懇話会会長などを歴任されています。2016年には男女共同参画社会づくり功労賞内閣総理大臣表彰を受賞されました。

会場となったホテルメトロポリタン山形の3階の会場では、準備された60脚の椅子が満席で、参加者の殆どは女性でしたが、男性の参加者が熱心にメモを取る様子も見られました。講演のテーマのとおり、私達の責任として、未来世代へジェンダー平等な社会をしっかりと手渡していかなければならないと語られた言葉はずっしりとした重みがあり、凛とした姿に感銘を受けました。

始めにクイズを考えながら、ジェンダー平等とはどういうことか考えました。日本の中のジェンダー格差や、国際比較で見る日本の姿も興味深く聞き入りました。「ジェンダー平等を実現しよう」が、SDGsの中の5番目のテーマと位置づけられており、誰ひとり取り残さないと謳われているそうです。

 次に性別の多様性について話されました。性別は性的特徴や性的指向、性自認、性(ジェンダー)表現などのいろいろな要素があり、女か男かの2択ではないそうです。幅の広いグラデーションになっているそうですが、現在の日本の法律では厳格な男女二分法です。男女以外の表記・記載を認める国もあると聞いて驚きました。

ジェンダー平等とは、男女にとどまらず、年齢も、国籍も、性的指向・性自認(性同一性)に関することも含めて幅広く多様な人々を包摂し、すべての人が幸福を感じられることです。女性も多様なら男性も多様、LGBTQも多様です。ジェンダー平等を進めるには法制度や慣行を変革する制作的取り組みと、意識・慣行を変革する草の根からの取り組みの両方が必要とされています。未来世代にジェンダー平等を届けるには、ジェンダーの視点で身のまわりを見直すこと、おかしいと思ったことには声を上げる、無理なくできるところから取り組むことが大切だということでした。

自分の中の偏見や思い込みに気づき、確信を疑い当たり前を疑う。そうして少しずつ歩みを進めて、未来の世代にジェンダー平等を届けたいと強く感じた講演会となりました。

■お問い合わせ先

国際ゾンタ山形ゾンタクラブ代表 土屋 覚

電話:023-688-4029

Mail:d26yamagata@zonta-d26.jp