山形天文同好会
市民天体観望会が開催されました!
平成27年5月に新たに当センター登録団体となった『山形天文同好会』の皆さんが開催した、「市民天体観望会」におじゃましてきました。
山形天文同好会は、昭和36年に創立され、50年以上、活躍している大変歴史のある団体です。現在では、「市民天体観望会」を年に4回程度行っており、開催時期によって、月食を観察したり天の川を観察したりと、どなたでも天体や天文現象を楽しむことができる機会を提供しています。この「市民天体観望会」は、会の創立10周年を記念して開始したと事務局の鈴木さんからお聞きしました。
今回の観望会の会場は、山形市霞城公園の西側にある霞城公民館前の広場です。私が訪ねた時には、7~8台の天体望遠鏡が設置されており、準備は万端。今日は霞城公民館主催の「子供天文教室」の夜間天体観察と同時開催のため、天文教室で学ぶ子どもたちと親や市民の方が、19時30分の開始時間を待ちきれずに、大勢集まり、とても賑わっていました。
この日は夜になって日中の曇り空がうその様に快晴となり、絶好の星観察日和でした。徐々に空が暗くなり、星が瞬き始めると、観望会がスタートしました。
今日観察するのは、金星、木星、土星。
この日の金星は、西の空に強く輝いており、観察しやすく、望遠鏡を覗くと半月形をしていることがよくわかりました。
木星は、金星と同じく西の空にあり、天体の縞模様が観察でき、「ガリレオ衛星」と呼ばれる3つの衛星も観察できました。
そして、土星の観察では、土星の輪まではっきりと観察することができました!子どもたちは大喜び。興奮を抑えきれない様子でした。
事務局の鈴木さんによると、山形市内も市街地は町の灯りが明るく、まちなかで天体を観測することはだんだんと難しくなってきているそうです。こうした機会を通して多くの皆さんに天体観測を楽しんでもらいたいとお話されていました。
たくさんの子どもたちが星に興味を示して、同好会のメンバーの皆さんに質問をしたり詳しく解説してもらったりして、学校では学ぶことができない多くのことを吸収していたような気がしました。また、メンバーの皆さんが子どもたちの要望に応え活躍されている様子も拝見させていただき、星の観察を通じて地域の世代間交流や学びの場としても大変有意義な機会だと感じました。
次回、平成27年8月8日(土)、8月9日(日)は蔵王坊平高原で天の川を観察する観望会を行うそうです。
これからも多くの子どもたちや市民の皆さんに星の魅力を伝えていただき、こうした、星を身近に感じ楽しむ機会があることを楽しみにしています!
■お問い合わせ先
山形天文同好会
事務局 鈴木静兒さん(TEL:023-643-1560)
ホームページ:http://www.yamaten.sakura.ne.jp/
文責:柴田
取材日:平成27年6月6日(土)