福祉サービス事業所 ハーモニィ
12月24日、山形市の元木公民館で、NPO法人一歩・一歩の会・福祉事業所ハーモニィのみなさんによるクリスマス公演が開催されました。会場に集まった約30人の観客を前に、ハーモニィで音楽活動に参加している15名のメンバーが、歌と楽器の演奏、そしてミュージカルを披露しました。
ハーモニィの公演活動は、事業所でのお祭りや高齢者施設で定期的に行っています。しかし、事業所の外で会場を借り、単独で公演をすること。そして、音楽活動に参加している15名のみなさんが一同に介したのは、18年の歴史の中でも今回が初めてとのことです。
ハーモニィのみなさんは、この単独公演のために、毎年12月に開催されている「まちかどコンサート(主催:山形市福祉のまちづくり活動委員会)」への参加・出演も今年はお休みして練習に励んできました。また、今回のミュージカルで用いた衣装は、メンバーのみなさんが試行錯誤しながら全て手作りで準備したそうです。
代表の細越さんには、ハーモニィに集うメンバーに、いつかこういったステージでの経験をしてほしい。そして市民の皆さんに、メンバーたちが頑張っているところをぜひ見てもらいたい、という思いがずっとあったそうです。そんな中、元木公民館の講堂が偶然空いていたことから、開催の実現に至ったのだそうです。
「一生懸命練習してきたので、どうか温かい目で最後までご覧ください」
との細越さんのメッセージから、この日のプログラムが開始されました。
最初のプログラムはミュージカルで、『たぬきの糸車』を披露しました。
次に、メンバーによる合唱で『きっとできる』『おもちゃのチャチャチャ』『手のひらを太陽に』『Belive』の4曲を、身振り手振りを織り交ぜながら元気よく歌い上げました。
楽器演奏では、マリンバ、ハンドベル、トーンチャイムの順に演奏し、クリスマスにちなんだ楽曲を演奏しました。自分のパートを、ひとつひとつ正確に演奏しようと集中している姿が印象的でした。
最後のプログラムはミュージカルで、演目は『浦島太郎』でした。メンバーは、それぞれの役割を一生懸命演じ切り、最後は全員集合して大団円を迎えました。
この音楽活動には、お二人の音楽の先生が協力されています。神保由美子さんは、ハーモニィが活動を始めた頃から携わっており、協力を始めてから今年で18年目を迎えたそうです。現在は飯野未奈美さんも協力者として指導に加わっています。お二人は今回の公演にも駆けつけ、ハーモニィのみなさんを終始サポートされていました。
彼女らが先生としてやってくる週1回の音楽活動は、メンバーが大好きな時間の一つなのだそうです。メンバーのみなさんにとって、この音楽活動がいかに楽しくて、そして大好きなのかがステージから自然と伝わってくる様で、とても温かく、やさしい気持ちになれたひと時でした。
NPO法人一歩・一歩の会
(福祉サービス事業所 ハーモニィ)
TEL:023-647-5575
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