やまがた成年後見アドバイザーの会
平成20年7月24日「やまがた成年後見アドバイザーの会」のファーラ企画講座「知って安心・成年後見制度」が男女共同参画センターで開催されました。
講師に司法書士の奥山雅士先生を迎え、「成年後見制度とは何か?」「制度の概要と利用法」など、日常に起こりうる例を素に、成年後見人制度が私たちにとって、とても身近な制度だということを学びました。
市内外から参加された方で会場は満員。成年後見制度が市民生活に浸透してきているのが分かります。
成年後見人制度とは、精神上の障害により判断能力が十分でない方が安心して日常生活を送れるよう保護し支援する制度。保護される方が不利益を被らないように家庭裁判所に申立てをし、適切な保護者を選び援助していきます。
たとえば、判断能力が不十分な人が悪質商法に騙されて高額な商品を買わされるなどの事例をよく聞きますが、成年後見制度を利用することで、被害を防ぐことができます。
自己決定権を尊重しているので、保護される方が日常生活で買い物することなどはできるそうです。
「やまがた成年後見アドバイザーの会」は2005年に、ある財団のアドバイザー養成講座で認定をうけたメンバーで結成。民生委員、老人会や町内会の役員、市の消費者アドバイザー、シニアアドバイザーなど地域で活躍されている方31名で活動しています。
専門家とはひとあじ違う、市民の目線にたったアドバイスをしたり、出前講座を行なったりしているボランティアの団体です。団体内で法律家や行政担当者を招き研修会を行い、法律や行政システムの理解、知識の習得など研鑽をつまれています。
現在では、市の生活情報センター、シルバー大学、いきいきサロンなどの出前講座で講師として招かれているそうです。
地域での勉強会、公民館などの会合に声をかけてもらえれば、出前講座もしてくれます。こういった活動はマスコミなどでもとりあげられています。
「成年後見制度は、これから国をあげて取組むようになる制度。普及の急務を感じています。ですから普及活動に最も力を入れていきたい」と代表の小峯茂さんは話してくださいました。
日々変わる法律制度、行政の手続きなど、「個人の尊厳が重要視されるために」とは言え、私たちの日常での対応は難しくなるばかりです。今回の講座は、身近な例をとりあげ、わかりやすい言葉で、そして参加者からの質問にも答えてもらいながら学べる有意義な時間となりました。今後もぜひ市民のために大人が法教育を学べる講座を開催していただきたいと思います。
出前講座依頼・くわしい内容のお問合せは
「やまがた成年後見アドバイザーの会」
代表 小峯さんまで 023-645-4053