国際ゾンタローズデー(国際女性デー)記念講演会と寄付贈呈式におじゃましてきました!

3月8日(木)ホテルメトロポリタン山形で、国際ゾンタ山形ゾンタクラブが主催した国際ゾンタローズデー(国際女性デー)記念講演会と寄付贈呈式におじゃましてきました。

国際ゾンタは奉仕と支援を通して全世界の女性の地位向上のために活動する世界的な社会奉仕団体です。1919年11月8日にアメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローにおいて設立されました。ゾンタとはアメリカインディアンの言葉で「正直で信頼できる」という意味だそうです。
世界67ケ国に1,200以上のクラブがあり、約30,000人の会員で運営されており、国連等と連携しながら世界で女性が最も危機を感じる問題を支援しています。

山形ゾンタクラブは2007年から活動を始め、地域への奉仕を目的として、講演会やチャリティーコンサートを開催したり、図書館や山形大学医学部附属病院小児科病棟などへ絵本等を贈呈する寄付活動をしています。
3月8日は国際女性デーです。1904年にアメリカ、ニューヨークでの婦人参政権を要求したデモを起源とし、1975年に国連が制定しました。女性への差別撤廃と女性の地位向上を訴えるもので、中国、カンボジア、ウズベキスタンなどでは祝日となっているそうです。国際ゾンタはこの日を「国際ゾンタローズデー」とし、より平和で平等な社会を築くために共に行動を起す日としています。

国際ゾンタ山形ゾンタクラブでは、「昭和を生きて~先人の思いをつなぐ~」というテーマで記念講演会を開催しました。講師は山形県学童保育連絡協議会の理事の瀬戸山恭子さんです。
川西町で生まれ、東京で育ち、飯豊町に学童疎開し、東京の美容学校で学んだ後は天童に戻られ、天童市市会議員に当選し3期務めたとのことです。昨年は山形県男女共同参画社会づくり功労者知事表彰を受賞されています。学童保育に長年関わりを持ち今でも理事として関わっているとのことでした。テーマのとおり昭和を生き抜いてきた半生を振り返り語られた言葉はずっしりとした重みがあり、83歳とは思えない凛とした姿に感銘を受けました。

東京の叔父の家で養女として育ち、大人の中で育ったので、他の子どもと遊んだり競ったことがなかったそうです。疎開して来ても地域にも学校にも馴染めず、食べるために必死で生きたが、どんな時も女性は食べさせてもらっているという立場で庇護を受ける存在のため、自分の力で自立できない苦しさを抱えていたということです。女性が自立するために、経済力を付けなければならない、そのためには結婚しても子どもを生んでも安心して働き続けることができるような仕組みづくりが重要だとの思いが学童保育の活動を続けることへの背中を押してくれたとのことです。
瀬戸山さんは、「偉い人が言っていたから」とか「多くの人が言っているから」ということは鵜呑みにしないと決めているそうです。大勢につかない、あくまで自分の考えを尊重し、自分の体験を信じ自分で考えていくことを大切にしているということでした。天童市市議会議員当時に、自分の意見を言おうとしたら「女だから黙ってろ!」と言われたとのこと、にわかには信じられませんでした。

講演会の後は国際ゾンタ山形ゾンタクラブから寄付の贈呈式が行われました。毎年継続して支援してきた山形大学医学部附属病院小児科病棟と、子育て支援活動として今年初めて山形市内で子ども食堂の活動をしている4団体に寄贈されました。あさがお子ども食堂、子ども食堂「楽」、みどり町こどもひろば、たんぽぽこども食堂(欠席のため後日寄付)の代表の方々が寄付を受けられました。山形市市民活動支援センターに利用登録している団体も2団体ありました。寄付を受けられた各団体の方々からは、今後の活動に大切に使わせていただきたいと感謝の気持ちが聞かれました。

国際ゾンタ山形ゾンタクラブの国際ゾンタローズデーの記念講演会に参加して、「奉仕と支援を通して全世界の女性の地位向上のために活動する」という団体の活動内容が具体的に理解できました。女性への暴力防止キャンペーンなどの街頭活動も実施しているそうです。

■お問い合わせ先
国際ゾンタ山形ゾンタクラブ
代表 澤 和子
電話:090-7528-9305
Mail:sawayakaz4840@outlook.jp
d26yamagata@zonta-d26.jp