ゆずりはの会~やまがた~
障害のある子ども達の「地域で暮らす」を考える2019
見て&聞いて!親子で体験 交通安全教室

 令和元年11月17日(日)10時より、障害のある子ども達の「地域で暮らす」を考える2019 見て&聞いて!親子で体験 交通安全教室が、山形県立山形聾学校体育館で開催されました。これは今年度の山形市コミュニティファンド分野別補助事業で、株式会社蔵王サプライス55周年青少年育成ファンドとして実施されたものです。12組の親子、大人23人、子ども18人、計41人の他ボランティアや見学の方の姿もありました。

山形市大字谷柏の山形県立山形聾学校は初めて訪問させていただきました。買い物などで近くを通りかかることはあったのですが、敷地に入ったのは初めてです。予定時刻が近づくと参加者親子は続々体育館に集まってきました。体育館までの玄関や昇降口・廊下やトイレなどには、目で見て理解できるような掲示物が工夫されて張り出されています。緊急時の対応などの表示も見られました。ここは聴こえない、聴こえにくい子ども達が毎日通って学習している現場なのだということを改めて認識しました。

いよいよ交通安全教室が始まりました。2名の手話通訳の方が交代で講師の隣で手話通訳をしています。大学生や中学生のボランティアの姿もありました。始めは、山形県村山総合支庁総務課防災安全室の5名の方から「いかのおすし」について、信号機の色の意味、歩道の歩き方、横断歩道の渡り方をわかりやすく教えていただきました。クイズや寸劇を交えて、面白可笑しく興味を持って取り組んでもらえるような仕掛けが随所に見られました。

次に、参加者が2つに分かれ「横断歩道を渡ってみよう」と「車いす体験」の活動をしました。「横断歩道を渡ってみよう」では、講師が悪い見本と良い見本を披露した後、参加者に実際に体育館に設定した横断歩道を渡ってもらいました。ストップのお約束をして、右手を上げて右見て・左見て・もう一度右見て注意深く渡っていきました。講師の男性が扮した自動車が時々暴走しましたが、参加者は周りをよく見て注意深く横断できました。

「車いす体験」では、車いすを広げて準備し、交代で乗ったり押して歩いたり、段差の上を通ってみたりと実際の体験をしました。最後はきちんと畳んで次の人にバトンタッチです。ほんの10cm位の段差でも、なかなか押しにくく四苦八苦している姿が印象的でした。

休憩を挟んだ後は、視覚障害の講師の方と盲導犬(ゴールデンレトリバー4歳雄)に来ていただいて、盲導犬の一生、盲導犬の5つの仕事、街で盲導犬を見かけたらどう対応したらいいか教えていただきました。講師の方が説明している間、盲導犬は講師の傍らに行儀よく座って、じっとしていました。盲導犬には声はかけない、触らない、見つめないと教えていただいたので、参加していた子ども達は興味深げに、時々ちらっと盲導犬の大きい瞳を見ていました。

最後に身体障害者を補助する犬について説明があり、聴導犬、盲導犬、介助犬の3種類の補助犬について説明を聞きました。からだの不自由な人のからだの一部であり、ペットではないことや、『身体障害者補助犬法』に基づいて認定された犬で、特別な訓練を受けていてきちんとしつけられているので、社会のマナーも守れるし、手入れも行き届いていて衛生的であること。公共施設や交通機関をはじめ、いろいろな場所に同伴することができて、からだの不自由な人の自立と社会参加を助けているということがわかりました。

今回の講習会では、視覚障害、聴覚障害、身体障害など様々な障害に対する配慮がみられました。障害のある子ども達が自分の地域で活き活きと暮らせるようになるためには、どんな取り組みが必要なのか、どんな配慮が必要なのか、私達はもっと知らなければならないし、この講習会がいろんな地域や年代に広がりを持つきっかけになれればいいと強く感じました。

■お問い合わせ先:ゆずりはの会~やまがた~(難聴児親の会)
代表 渡部祐子 さん
Eメール:yuzuriha.yamagata@gmail.com
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(文責:有川富二子)