創立40周年記念講演会「iPS細胞で腎臓病を治す」の様子を取材しました

NPO法人山形県腎友会

 平成27年6月21日(日)に、NPO法人山形県腎友会の創立40周年の特別講演会が開催され、取材に伺いました。内容は、京都大学iPS細胞研究所の長船健二教授による「iPS細胞で腎臓病を治す」と題した講演会です。

 会場となった山形国際交流プラザ山形ビッグウイングの大会議室には、山形県腎友会の会員の方や一般の方、約200人がつめかけていました。講演が始まると、会場のみなさんは最先端医療の内容に興味津々な様子で、メモを取りながら真剣に聴き入っていました。

 講演では、長船教授がスライドを見せながら、腎臓、膵臓、肝臓などの臓器移植の現状や、再生医療研究の歴史や進歩、そして、ヒトiPS細胞を活用した再生利用の現状や今後の可能性などについて、お話されました。

最後に、長船教授から「今日の講演のお話はまだ研究段階なので、患者さんが気軽に使えるようになるまで、10年以上はかかると思うが、確実に医療は進歩しているので、今後もご支援をいただければ嬉しい」という趣旨のお話があり、閉会となりました。

今回講演を聴かせていただいて、今後の再生医療の可能性をとても強く感じました。

質疑応答の様子。参加者から自身の通院に関する事や、研究の今後の可能性などについて、様々な質問が出ました。

NPO法人山形県腎友会は、前身となる山形県腎臓病患者友の会が昭和50年に発足以来、県内最大規模の患者団体として、山形県民に対して、腎臓病に関する正しい知識の普及および社会啓発、ならびに腎臓病患者の自立と社会参加の促進を図る事業を行うことで、山形県民の保健、医療及び福祉の増進に寄与することを目的に活動しています。

不安を抱え心細く感じている方や、ひとりで悩んでいる方が一人でも少なくなるよう、今後も活動を頑張って欲しいと思います。

■お問い合せ
・NPO法人 山形県腎友会
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取材日:平成27年6月21日(日)
文責:佐藤