未来自治体TOHOKU キックオフイベント

ドットジェイピー山形支部

  1月30日(土)当センターの高度情報会議室を会場に、ドットジェイピー山形・宮城・福島の支部スタッフ19名とコンテスト参加者9名、他ゲスト数名が集まり、今年開催する「未来自治体TOHOKU」に向けたキックオフイベントが開催されました。

  NPO法人ドットジェイピーは、若年投票率の向上を図ることで学生の社会教育の推進を図ることを目的に活動している団体で、議員インターンシップを活動の主軸にしながら、各所でフォーラムやワークショップを行っています。

  ドットジェイピー山形支部は本部が東京に有り、全国に22支部ある内の一つです。当センターには支部設立準備室の頃に利用登録団体となり、活動は間もなく3年目を迎えようとしています。

  「未来自治体」とは、「もし、自分が首長だったら自治体予算をどのようにつくるか」というテーマで、時代を担う若者たちが、30年後のまちのビジョンを掲げ、それを実現するための10年後の政策・予算を策定して「若者らしい斬新かつ、現実性を備えた夢」をコンテスト形式で競い合うプログラムのことです。
また、この「未来自治体TOHOKU」には、震災から5年を振り返り、将来を思い描くという意味合いも込められており、決勝大会が3月26日(土)に福島市で開催されます。
「未来自治体TOHOKU」ウェブサイトはこちらをクリックしてご覧ください

  この日のイベントは全体で4時間と長丁場のプログラムだったのですが、後半のワークショップにお邪魔してきました。

 ワークショップは、参加者が各自治体の公共政策について事前に学習してきたことをグループワークで共有し合い、その中で興味深いと思ったことなどについて話し合うというもので、人口減少への対策や、雇用創出と子育て、空き家・空き店舗の利活用、祭りによる地域活性化などの施策が事例として挙げられました。
参加者からは、
「メンバーが各市町村について調べたことを共有することで、それぞれの地域の違いを知ることができた」
「仙台から山形の大学に通っているのだが、自分が住んでいる仙台のことでも知らないことがたくさんあって、新しい発見がたくさんあった」
といった感想が聞かれ、それぞれの公共政策について、参加者が自分で考えながら話をしている姿が印象的でした。

  来年度開催する未来自治体の抱負について、このプロジェクトを担当している伏見さんにお伺いしたところ、
「決勝大会では、コンテストでの勝ち負けを競うというよりは、市民のみなさんを始めとする地域の多くの方々にもご覧いただき、私たち若者からの提案が刺激剤となって、多様な人たちが化学反応を起こしながら地域全体が盛り上がっていくような、そんな大会になれば良いなと思っています」
とのことでした。

  いつも活発に意見を交わしている様子が印象的なドットジェイピーのみなさん。議員インターンシップや未来自治体の他にも、1月31日に東北文教大学を会場に開催された、総務省主催「選挙権年齢が18歳以上に。Inワークショップ開催」にも運営協力するなど、各所で活動を展開中です。
  持ち前の元気とパワーで進み続ける彼らの今後が楽しみです。

■ドットジェイピー山形支部
Email:yamagata@dot-jp.or.jp
URL: http://www.dot-jp.or.jp/

取材:花屋