山形市内で開かれた『赤ちゃんの死とこころのケア』の講演会に参加したメンバーが中心になり2009年1月、会を立ち上げました。「同じような経験をした人たちが集まり話をすることによって、心の荷物をほんのちょっとおろせれば・・・」とゆっくり話し、支え合う『お話会』を定期的に開催しています。

周りの人から、「前向きに」「頑張れ」「泣いていてはダメ」「また次の子を産めばいい」などといった声をかけられ、悲しむ自分を責め、泣くのを我慢し、感情に蓋をするお母さんもいます。誰にも会いたくなかったり、外に出たくないと引きこもったりするお母さんも。乗り越えていくには、数年かかる場合もあり、回復へのプロセスをうまくたどれないと、重い抑うつ、心身症などの症状や、社会生活や対人関係が苦痛になることもあり、現在は、ケアの重要性が注目されていています。
天使ママの会やまがたでは、専門のカウンセラーに相談をうけるということではなく、ピアカウンセリングを通した「グリーフケア」を行なっています。
「グリーフ」とは、死別などにより大切な人を失った後に感じる悲嘆のこと。こうしたお母さんやお父さんに手を差し伸べるのが「グリーフケア」です。「周囲が悲しみを受け止め、親たちに寄り添うこと」と解されています。同じ体験をした人同士で話をしながら、悲しみを共有して、思いっきり泣ける場所を持ち、ささえあい進んでいくことをピアカウンセリングというそうです。この会に参加してもらうことで、悲しみを抱いているお母さん、お父さんが、それ以上苦しまず、かつて自分たちがそうしてもらったように、少しでも力になれたらとメンバーの方は話してくださいました。
亡くしてしまった赤ちゃんを愛しているからこそ、この感情は悲しくて当たり前のことなのだということに気づき、素直な感情に身をゆだね、受け入れ、つらい、悲しいなどの感情を出す。その時々に抱く様々な気持ちが、たとえ堂々巡りでも構わないから、あせらず無理をせず、自分の中に受け入れていくことで一歩を踏み出せるそうです。

悲しくつらい感情に蓋をしてしまって、泣いてはいけない、前向きにならなければと思われているお母さんやそのご家族が、「頑張らなくていい」「我慢せずに悲しんでいい」ということを、なるべく早い段階で知ることが出来る環境が必要だと思いました。また、悲しい体験をした直後に、接する医療従事者のサポートが、整っていくことも必要です。赤ちゃんの死を受け止め、新たな一歩を歩みだす母親の支援が社会的に整えばいいと思います。
〒990-8580
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山形市市民活動支援センター気付
「天使ママの会やまがた」
参考資料: 天使ママの会 「グリーフカード」
聖路加看護学会誌 Vol.9 死産を経験した母親を支えるケア
月刊 ほいづん 「覚えていないのに忘れられない」
そんな母親の心に寄り添うグリーフケア講演会を開催する推進役









